vendredi, juillet 01, 2011

74. 作品の売り方(悪い例)

ワイナリーのアートイベントに行きました。
会場は、イタリア製の石窯があることで知られている



ちょうどパエリアで有名なシェフが、パエリアの実演クラスをやっていて、
美味しそうな匂いがガーデンにただよっていました。
生徒さんたちは、ワインを飲みながら賑やかに学んでいましたよ。



アートイベントは、そこから少し離れた場所にテントを組み
フェスティバルのときの出店みたいにセットアップしてありました。
(なんとなく、いやな予感が・・・)


テーブルに立てかけてある作品を見ようとしたら、
「作品は全~部、値下げしてあるわよ~」とアーティストから掛け声が。
「そこの箱に入ってるのは、75ドル均一。お買い得でしょう?」


おやまあ! 私たちはバーゲンハンターじゃないですよ。
まずは、作品の説明でしょ。
作品をゆっくり鑑賞して、所有したくなったところで、値段の話が始まるわけです。
いい作品なら、値下げしなくたって売れますよ。
売りたい気持ちは分かるけど、露骨だと幻滅ね。

ワインも同じ。
説明を聞きながら、ゆっくりとテイスティングさせて頂き、
気に入ったら、お持ち帰りとなりますよね。

⬆テイスティングルームの一角

思いがけないところで、作品の売り方を考えさせられた日でした。