mardi, avril 05, 2011

60. ファントム・ギャラリー

 2年位前だったかしら、閉店したテイスティングルームがあります。
そこは『アティストゥ(Artiste Winery)』というワイナリーが経営していた
テイスティングルーム兼スタジオ・ギャラリーでした。

アートクラスやワークショップがあって、
ローカル・アーティストが交流できる
ワインとアートが融合した雰囲気のいい場所だったんですよ。
(写真をクリックすると拡大サイズで見れます)
カーテンが気に入っていたアートサロン。 
閉店の理由は縮小移転。 
不況のあおりで、南カリフォルニアにある本社に戻ってしまったんです。
壁面にはローカル・アーティストの作品が。

ここはテイスティングのカウンター

不況が長引いて閉業する店が増えると、商店街に『空き家』の貼紙が増え
寂れた雰囲気になり、益々寂れていくという悪循環になるのが問題点。
そこで隣町では「いつまでも空き家にしておくと、町の雰囲気が盛り下がる」と
空き店舗対策として『ファントム・ギャラリー』をオープンしました。

地元新聞の第一面

そう、空き店舗を仮設ギャラリーとしてオープンしたんですよ。
ギャラリーの名前は、『ファントム・ギャラリー』。
ファントム(Phantom)とは、オバケのこと。
店の借り手が見つかったら消えるギャラリーという意味でネーミングされたんですって。
アート教室のクラスメート、アンさんの作品(油絵)

これもクラスメート、リジャさんの作品(水彩画)

町のプランによると、あと数軒ファントム・ギャラリーがオープンされるそうです。
このままいつまでも借り手が見つからないと、ギャラリーが続けられるのだけど、
まだまだ不況が続くという見解になりますよね。
単純に喜んでいいのやら、ちょっと複雑な気持ちです。