mercredi, mars 16, 2011

54. キュリアス・ジョージ

東北関東大地震関連の緊迫した報道をテレビで見ながら、
なぜか昔読んだ絵本のことを思い出しました。
これがその絵本
ひとまねこざる(Curious George)』の作者夫妻の伝記です。

約70ページある絵本の内容は、2つのパートに分かれています。
パート1は、ドイツからブラジルに移民し、レイ夫婦が出会い結婚、
ペット・モンキーのこと、そしてパリに住むまでの話。

パート2は、第二次世界大戦中、ナチのユダヤ人迫害から逃れた話で、
自転車でパリからポルトガルまで逃れ、
最終的にニューヨークに無事到着するまでを記録しています。



当時この本を読んで
「愉快なお猿さんの絵本にそんな背景があったとはねぇ。」と
ものすごく驚き、えらく感動したものでした。うるるる…

アラン・ドラモンド(Allan Drummmond)のイラストが、
暗くなりがちなストーリーを
うまくアジャストして、ヤング読者に伝えているでしょう?
⬆こうやって自転車を手にいれたんですね。
⬆自転車で所持できるのは、わずかな食料と衣類、
そして『ひとまねこざる』の原本だけ。
⬆南フランス方面へ避難する人で大混雑
⬆見知らぬ人々の親切にも甘えました。
⬆ジョージは最初、フィフィとネーミングされていた。
⬆自由の女神が見えた!
命の危機が迫る状況下においても、絵本を出版する希望を持ち続け
原稿を肌身離さず抱えていた、H.A.レイ夫妻の意志に敬意です。



You will face many defeats in your life, but never let yourself be defeated. 
- Maya Angelou
⬆切手にもなったジョージ